4月に観た映画

ガールズ&パンツァー最終章 第1話

2018年4月11日@シアタス調布。

通常版とシネマシティの極上爆音上映はaスタ姉さんもbちゃんでも観ていたけども、DOLBY ATMOS&DTS:X版をやるというので初めてシアタス調布に行きました。つまりはDTS:X版。しかもULTIRA。

ガルパンと爆音上映のせいで戦車の砲撃音に魅せられ早数年。身体に響く音を定期的に摂取しないといけなくなっている気がする…。そんなに上等な耳は持ち合わせていないけれども体感レベルまで引き上げられた音はいくらなんでもすげええって分かります。楽しくなってくる。 ご家庭では真似できないというだけで劇場には行く価値があるのです。ちなみにカトラスちゃんが好きです。

 

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(字幕版)

2018年4月11日@新宿ピカデリー

予告でなんかノリノリなテンションが高くて観ないかな……などと思っていたけど食わず嫌いはいかんなあ、という1本。

とにかく楽しませようという気概に溢れていてナイス。

前作は観てないのでオマージュシーンとかあっても分からないけど楽しかったのでオッケー。

ていうかジュマンジ?昔の映画じゃない?って思った時に、印象がトレマーズとごっちゃになってた。いやトレマーズも観てないけど。ロック様がキメ顔したりキスが下手で笑い、ジャック・ブラックが女子に見えてくるから芸達者さんってのはすごいものなのだと感心するし、アメリカハイスクール?青春もので楽しい映画でしたよ。

 

パシフィック・リム アップライジング(3D吹替版)

2018年4月18日@シネマシティ。

極上爆音上映ですよ。

前作が俺のハートを打ち抜いてBlu-rayまで買わせた一品なのでそりゃあ観るわけです。しかもこれに関しては吹替でなければいけない。予告でさんざんボイエガボイスを聴いてたけど吹替じゃなきゃいけないのです。

今回はイェーガーがだいぶスマートかつスピーディになってたけど白昼堂々静岡辺りの未来東京で戦ってるのはやっぱり燃えますな。腕ロケットとか。未来富士山も煮えたぎってますしな。お台場にある像がいち早く出てきたのにはニヤリとするしかない。未来静岡のアナハイムに立ってたけど。

帰ったらジプシー・アベンジャーのプラモ買ってウェザリングしまくろうという欲望が生まれたけど軒並み売り切れでやんの。悔しいから別のプラモでその欲望は果たすんだけどそれは後述。

キャラのほうはヴィクトリアっていうロシア姉ちゃんに目を奪われてちょっとほかの人の印象が薄いんだけどさ。もっとロシア姉ちゃんとアマーラの絡みが見たかったんや……。

 

バーフバリ 伝説誕生

2018年4月18日@シネマシティ。

バーフバリ 王の凱旋

2018年4月22日@シネマシティ。

巷でウワサのバーフバリ。

敢えてまとめて書かねばなるまい。

敢えてシネマシティの極上音響上映まで待った。

バーフバリ!(ネイティブっぽい発音で)

いやホント、これでもかとサービスに次ぐサービス。こういうのが楽しいだろお!!カッコいいだろおお!!という作り手側の精神があふれ出ている。別のサイトに書き殴った王の凱旋鑑賞直後の興奮の文章には敵わないので転載します。


シネマシティでバーフバリ王の凱旋を観たんですよ。水曜日に伝説誕生を観てすぐさま観れた俺ナイス。よく極上音響上映まで待った俺。すごい。すごいよ!バーフバリ!バーフバリ!
一から十までカッコいいカットの襲来ですよ。これがカッコいいだろおおお!!という映画の叫びを浴びられるんですよ。肉と骨が殴り合って目力と顔力がぶつかり合ってるんですよ。刀と盾と矢と木と盾と炎と土と雲と雷と世にあるありとあらゆるものが地響き立てて迫ってくるんですよこれで血が滾らんわけがないだろう!!!!
しかも伝説誕生が伝説誕生たる所以が王の凱旋で繋がったあああああああああああとなる物語的興奮もすごい!この興奮の為にはこの上映時間が必要だよ!わかる!わかった!ってなるし脳汁がドバドバ出るんですよ!
その上に歌あり踊りあり、いちいち合ってるカット割にさっきも書いたカッコいいイケイケな画がこれでもかとブチ込まれる楽しい映画が楽しくないわけがないじゃない!すごいよバーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!

 

レディプレイヤー1(IMAX3D字幕版)

2018年4月20日@TOHOシネマズ新宿。

こんなに楽しい映画があったのかっていう感動と興奮です。

細かいネタでニヤニヤできるだろオタクならば、っていう要素をこれでもかと詰め込んでおきながら、映画館に来るのは年に1回くらいみたいなお客さんをも楽しませられるであろう物語を作ってみせるスピルバーグとハリウッド。硬派なアメリカドキュメンタリータッチのペンタゴンペーパーズと同時期に上映してるっていうんだからすごいとしか言いようがない。

観たのが平日公開日の朝イチIMAX上映だったので恐らく好きモノさんたちが集まっていたのだろうと思うのだけれども、中盤のホラー展開で笑いが起きていて、これが映画館で観る醍醐味だよなあと改めて思いました。

とにかく楽しい。レースあり謎解きあり、ダンスありアクションあり一発逆転あり、こうして書いてみると詰め込んでるなあってわかるね。中でも地響きは燃える。バーブバリでもあったけど地響きは燃える。

そして散々予告で観ていたRX-78-2ガンダムが出てくるシーンはそこに至るまでを含めて燃える。対戦相手とそこに流れる劇伴に燃えてるところに登場で戦ってるんだから燃えないわけがない。燃えすぎてHGUCのプラモデル買っちゃった。ラストの小粋な種明かし、そしてその時のサイモン・ペッグの表情で泣いたよ。

 

リズと青い鳥

2018年4月22日@新宿ピカデリー

鑑賞直後に別のサイトに書き込んだものをまとめて再掲。

劇場アニメというのは多々あれど、ここまで脚本台詞劇伴効果音映像演技が一体となって素晴らしいものはちょっとないと思うしだからこそこの座組なら確実に劇場で観たいと思いますです。

 

リズと青い鳥がとても良かったです。

尊い……尊い……

揺れるスカート揺れるポニーテール揺れる瞳揺れる視線揺れるカメラ揺れる心揺れる楽器揺れる足音……尊い……尊い……

脚で演技させたら世界一の山田尚子監督だと思っているけどもう違う次元に行ってしまった……尊い……

というか京都アニメーション制作アニメというのが違う次元へ飛んでしまった……。

あの娘さんたちの演技が素晴らしい。上履きの落ち方で誰かわかる演技が素晴らしい。人がこれを描いたっていうのがもう素晴らしいのだわ

あれほど素敵な表情やお芝居をできる役者さんっていらっしゃらないと思うの。誤解を招きそうだが艶っぽく憂いもある素敵な表情は人間には出来んやで……映ってる娘さん達は瑞々しく生き生きと見えて、絵でアニメーションで想像でしか為し得ない映画で素晴らしいのだわ。

か細い声も繊細な足音も寄り添う音楽も素晴らしい。幸せなのだわ……。

ああ尊い……尊い……。

 

いぬやしき

2018年4月22日@TOHOシネマズ新宿。

原作もアニメも触れておりませんで、オジサンが変形して空を飛んで佐藤健が悪役でテロするらしいという前情報だけで観ました。佐藤健二階堂ふみが良かったです。新宿で観ると観終わった後にニヤニヤできます。技術を観に行ってるわけじゃねーんだよなあっていう不満もありつつ、R15+でもっとやっちゃってるの観たかったなあと不謹慎なものを求めてみたりもします……。

 

レディプレイヤー1(MX4D吹替版)

2018年4月25日@TOHOシネマズ新宿。

燃えた勢いでHGUCRX-78-2ガンダムを組み立て始めて数日。パシフィックリムアップライジングで湧き出たウェザリング欲もこのプラモで満たしつつ、完成した記念と称してMX4D吹替版を観に出かけたわけです。

またしても…またしても楽しい。画面に合わせて座席が揺れる。楽しい。ちょっと語彙力では表せないけど根源的に楽しい。3D映像も相まって楽しいし、話の流れがわかっているから前フリ、伏線、小ネタ等々で楽しめる。仕事を選ばないことで有名なサンリオのキャラも見つけられた。吹替も上手い人で良かった。ソフィア・ブテラと勘違いしてたハナ・ジョン=カーメンの声が茅野愛衣なのが良かった。

そして吹替のせいかなんなのか、クライマックスのパーシヴァルの呼びかけからあとはずっと泣いてた。ストライクゾーンに響いたんだろうな。いやあいいものを観させてもらったぜ……

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 ↑組み立てたHGUC RX-78-2ガンダム

 

ミスミソウ

2018年4月25日@新宿バルト9

原作読んでたんですけど怖そうだったので観るか観ないか迷っていたのですよ。

だだ観てみたらとても志の高い映画だったので行ってよかったと今では思いますしなかなか薦めづらい内容ではあるけれど、こういう作品と作り手が評価されて欲しいのであります。別のサイトに書き込んだものを転載します。

 

原作完全版の単行本をオビと表紙に惹かれて表紙買いして読んだら結構な衝撃でまあ恐れ慄いたわけです。

んで、まーた漫画の実写化かーとか思ったり何かの本で監督交代?時間無い?みたいな話を読んだり、ていうかR15+とか絶対怖いじゃんグロいじゃん観ない!って思ってたのに観ちゃいましたよ。

いや観て良かった。

ストーリーはもう恐れ慄いてたやつだしR15+のグロだったんだけどとにかくスクリーンに映し出されるものが綺麗。色使いといい衣装といい役者といい背景といい、本当素晴らしかった。

観ました?あの白と赤の衣装。寒いだろそんな格好って思ったけど美意識でねじ伏せられる感じ。雪に血だまりがあんなに綺麗なのはちょっとすごいよ。ネタバレだけど雪景色の中で横になって胎児みたいに丸まって行くのを真上に引いて行くカットが素晴らしいよ。

あの漫画から女優さんの瑞々しさが出るとは思えなかったけどめっちゃいいよ。ちと他の大作系映画で画と演技にがっかりしたばかりだったので余計に沁みた。女子も良かったけどデブが良かったなぁ。貴重なデブ役者として頑張ってほしい。

しかし上映前の予告が悉くピンクキラキラしてるラブコメだったんだけど落差に悪意を感じる……気のせいか。いやぁ漫画実写化っても良いものもあるのだなぁという逸品でしたわ。

 

 

 

リンクとか貼れれば転載の手間も省けるのは知ってる……知っているが身バレしないように気を付けているのでチマチマHTML編集とかしているのですよ。なんでだ。

3月に観た映画

さよならの朝に約束の花をかざろう

2018年3月1日@シネマシティ。

別のに書いたが震える1度目。

 

アリーテ姫

2018年3月1日@シネマシティ。

初めて観た。マッドマックス怒りのデスロードらしい、という噂だったけど確かに……ってなった。噂だけはすこい読んでいたけどこんな映画なんだ…って感慨が大きい。フィルム上映だったのでその映りというか味わいがとてもよかった。Blu-ray化の際はフィルムっぽい映像エディションをわざわざ作って入れてほしいなあ。

 

15時17分、パリ行き

2018年3月4日@新宿ピカデリー

クリントイーストウッド御大謹製実録映画シリーズ。しかも本人出演再現映画。事件のほうはニュースで見たことあるかもしれないけど全く記憶にない。それもどうかと思うんだけどね。本人出演仲良し男子3人組ヨーロッパ観光パートってどこぞの水曜どうでしょうみたいだな…って思って観てたけど。英語分からんので演技が上手いかどうかも分らぬがまず出るのがすごいよね……って思うし、人生何が前フリになるか分からんなぁとも思う。俺だったらまあつまらなくガタガタ震えるしかなかろうけれども。

 

ブレードランナー ファイナル・カット

2018年3月7日@シネマシティ。

古典って観たことないのが多すぎ問題なので機会があるなら観ておこうと思って行った。これを観てなかったので続編も観てない。で、なるほどあの有名アニメの世界観はここから来ているのか…ていうかまんまじゃないか?と思ったりしたけれど実はあの有名アニメのほうも観てないので問題あり俺。ロイがカッコいいが悲しい。

 

シェイプ・オブ・ウォーター

2018年3月7日@シネマシティ。

イケメン半魚人がイケメンに見えてくるのであんなにキモい外見でもこれは惚れてしまいますわ…って思っちゃうのがなんともすごい。全然前情報入れていかないからオクタヴィア・スペンサー出てきてびっくりしたけど、オクタヴィア・スペンサーが出る映画はドリームしかりgiftedしかり名作の法則が今回も当てはまったぜ。しかし途中でイライザが窓の水操ってたような描写があったけどあれは彼女も半魚人化能力あるとかいうことなのかしら。

 

さよならの朝に約束の花をかざろう

2018年3月1日@シネマシティ。

別のに書いたが震える2度目。呼吸困難レベルで持っていかれたぜ…。

 

グレイテスト・ショーマン

2018年3月14日@シネマシティ。

劇中曲がとにかく最高。ノリノリ。ミュージカルは苦手だから今回もどうだろう…って観たけど歌がノリノリなので最高だった。初めてミュージカルでいい映画だと思ったかもしれない。のっけからシルエットでキメてくるヒュー・ジャックマンがまずカッコいいし、バーで相方誘うとことかバーテンまで迷惑顔しながらアシスト完璧なの最高だし、リズム取れないのがもどかしいくらいだったよ。

 

この世界の片隅に

2018年3月14日@シネマシティ。

初のブラッシュアップ版。いやBlu-rayは持ってるけど諸事情で再生してないし最初に観るなら劇場がいいよね極上音響案件だよねと。やってくれてよかった。正直なところブラッシュアップされてるところは雰囲気でしかわからなくてあとで調べたんだけど、それよりも久々に観たら改めてぐっときた。

 

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

2018年3月30日@シネマシティ。

スピルバーグトム・ハンクスは観るしかなかろう。というかトム・ハンクスはこの間ザ・サークルでIT企業のCEOだかいう今風なのやってたのに今回はめっちゃベテラン感あるし、アポロ13とかハドソン川の奇跡に続いて実在の人物やってはりますわあ、とよくわからんけどとにかくすごい。主役メリル・ストリープなんだけど。ていうかおばさんおじさんしかでてこなくて実録物でめっちゃ硬派。当時のアメリカの歴史に明るくないからWW2以降くらいからもう自由の国とかいうイメージだったけど、めちゃくちゃエグい国の姿勢があって、信念で自由を獲得してんだなってのが向こうさんの凄みを感じた。

さよならの朝に約束の花をかざろう

2018年3月1日と14日にシネマシティで観ました。

鑑賞直後の俺のTwitterを見返すと震えていると書いてあるし、たぶん今もう一度観たら震えて劇場を後にすると思います。

つまりはひとこと素晴らしかった、みんな観ようぜと言えればそれで満足なんですけれど、ならばどう素晴らしかったかを書きなぐってみようということです。ラストまでネタバレだぜ。

そもそも昨年末の時点で予告編はさんざん観ていて、ファンタジーっぽいビジュアルだし苦手そうなジャンルだな、という印象でありました。空とかめっちゃきれいだけどふわふわしたキャラだし別れの一族云々言ってるし受け入れられるかね……みたいな。

それが前述の通り震えるしかなくなったので手のひら返し、すげえナニコレ傑作だよ魂に来たよってなもんです。というか予告からこんな話は想像できなかった……という意味では予告編詐欺ともいえるし上手い予告編だなってなります。

すんごい誤解を生むような書き方をするしかないのは語彙力のせいだし主語がでかくてご容赦なんだけど、とても女の話だと思ったんですよ。これは男の俺には絶っっっっ対に分からんって畏れてるんだと思うよ。

序盤、殺されてなお産まれた赤ん坊を離さない母親だったりその指を一本一本折って離して赤ん坊を継ごうとするマキアの描写でもうつらい。すごい……って。理屈の上では死後硬直だろうけれど母親の意志なのだろうし、いま思い出しながらキーを叩いてても半泣きですがな。

というように序盤でもう持っていかれてるんだけど、農場で飼ってた犬が亡くなるシーンの辛いこと。どうやったって自分よりは先に逝ってしまうって分かってはいるけど、分かってはいたけど亡くなるのはとても辛いんだよねって。これは俺が実家にいた猫が亡くなった時にもう30歳になろうかというのに声出して泣いて仕方がなかった体験があるのだけども、身内亡くすのも初めてだったし。

なんか今書いてて、男の俺には絶対分からんとは言いつつ、自分の人生に引き寄せて受け止めちゃうんだよなあって思った。かこつけて自分語りがしたいだけかしら?いいや続ける。

マキアは助けたエリアルをなんでかんで育ててって、覚束ない抱っこの仕方だったのがしっかりしていくのがもう良い。とても良い。エリアルが男の子なのでかわいいときはかわいいで済みつつ俺にもまあ年頃の描写が思い当たる節はあるけど、エリアルの場合はもうちょっと濃い。描写だけだったらひとり立ちしていくのもよーくわかる、男子たるもの自立を目指して親から離れていくんじゃ(主語でかい)、ってみえるけどエリアルの場合はちょっと濃い。例えばこのお話を中坊の時に観たらエリアルは恥ずかしくて直視できなかったかもしれないけど、おっさんになった今ではあんなに可愛かったエリアルが大きくなって……なんて風に観られるので人には観るべき時があるんだろうと思うよ。あとたぶん無いとは思うけど父親になったら、子供を育てていたらマキアもエリアルもどう見えるだろう?って。自分の人生に引き寄せて観ているせいか、人によって見え方が違うと思うので自分が獲得しえない感想を色々聞いてみたくなるです。

で、ディタなんですよ。出産。すごい。エリアルを見つけた時のリフレインでマキアが産気づいたディタを見つけるこの流れですよ。序盤の頼りない走り方が力強くなってるし、エリアルは戦ってるし。男の俺には絶っっっ対適わない凄みがここにあるんですよ。ディタに寄り添うマキアの力強いことといったらないもの。戦ってるエリアルが血を流して人が一人死んで、ディタが血を流して人をひとり産んで、ちょっともうここは観ないとわからんと思うけどもうここは言葉が見つからない。感動というならそうだし圧倒されたといったらそうだし、すごい……ってなってた。城が落とされてる一晩の出来事なんだよなと2回目に気づいたくらい。切りあってたり砲撃したり城が崩れてたり大スペクタクルポイントだった気がするけど。序盤のエリアルとの出会いがここで次に継がれる、時の流れも血の流れも日々の流れも繋がっていくんだと。俺はここから嗚咽であります。劇場で声が出そうでめっちゃ堪えた。

しかしここで終わらない。レイリアとクリムに触れないまま来たけど、マキアの話に織り込まれるもう一つのお話が(うまいこといった)あって、こちらは演技が素晴らしい。表情が声が悲痛でもうね……。でもレイリアは、あの跳んだ一瞬でメドメルに手向けられる全身全霊の母親だったと思うしメドメルに通じて少しでも報われてよかったってなるけどこの一連もテンションが高くて嗚咽であります。

もうラストはあの小さくて指を握ってた手が皺の寄る手になってて、人ひとりの人生を人生に寄り添ってお別れするって想像するしかないのだけど、きっとタンポポが咲いて綿毛を飛ばしてまた新しく芽吹くように、人も繋がって別れていくんだという感じでとても優しい幕引きだと思いましたしこの辺はスクリーンがマトモに見えてねえよ。

そんなこんなでエンドロールで余韻に浸りつつ、しかし感情を押さえられない状態で劇場を後にしなきゃいけなかった作品でした。言っておくが泣ければいい作品かというとそんなことはねえぞ主義者なんだけど、わりと正直に状態を書き記したらこうなってた。しかも作中にまだもっとあれやこれやあるんだけど書ききれない。

そんな素晴らしい映画でしたよ。